数字で見る「外国人観光客のホテル選び」何を基準にホテルを選んでいる?

何を重視して宿泊先を決めている?
インバウンド需要が高まる中、「外国人観光客に選ばれるホテルにするには、何が必要なのか?」と考えるホテル関係者も多いのではないでしょうか。
「立地が良ければ選ばれる」
「価格を下げれば予約が増える」
「部屋をきれいにすれば評価される」
もちろん、どれも重要です。
しかし、実際の数字を見てみると、外国人観光客がホテルを選ぶ際には、複数の要素を比較していることが分かります。
今回は、データから外国人観光客のホテル選びを見てみましょう。
■最も重視されているのは「立地」
2026年に実施された訪日外国人148人への調査では、ホテルを選ぶ際に最も重視する項目として、
立地(駅・観光地へのアクセス):53.4%
価格:28.4%
部屋の広さ・快適さ:23.0%
という結果になりました。
特に「立地」は半数以上の外国人旅行者が重視しています。
つまり、ホテル選びでは「ホテルそのもの」だけではなく、
そのホテルを拠点に京都観光をしやすいかどうかが大きな判断材料になっています。
■「口コミ・レビュー」も予約前の重要な情報
では、実際にホテルを予約するとき、外国人旅行者はどこから情報を集めているのでしょうか。
同じ調査では、予約時に最も参考にした情報源として、
Booking.com・Agoda:32.4%
旅行代理店:29.1%
Google Reviews:25.7%
が上位となりました。
ここで注目したいのが、**Google Reviewsが25.7%**という数字です。
4人に1人程度が、予約の判断材料としてGoogleの口コミを参考にしている計算になります。
ホテルの公式サイトだけで「このホテルは良いホテルです」と伝えるより、実際に宿泊した人の口コミが大きな説得力を持つことが分かります。
■外国人は「質」にもお金を払う
さらに興味深い研究があります。
経済産業研究所(RIETI)の研究では、外国人旅行客は日本人旅行客よりも宿泊サービスの質を強く重視する傾向があり、質の高い宿泊施設に対しては、日本人よりも約2割高い宿泊費を支払う意思があることが示されています。
つまり、
「外国人=とにかく安いホテルを選ぶ」
とは限りません。
価格だけで勝負するのではなく、サービスや快適さなど、「この価格でも泊まりたい」と思ってもらえる価値を作ることも重要です。
■ホテル側ができることは?
これらの数字から考えると、外国人観光客を意識したホテル運営では、
駅・観光地までのアクセスを分かりやすく伝える
「清水寺まで○分」「京都駅まで○分」など具体的に紹介する
Google・OTAの口コミを定期的に確認する
外国人ゲストの口コミで褒められているポイントを把握する
価格だけではなく、快適さやサービスの価値を伝える
口コミへの返信を丁寧に行う
外国人が困りやすいポイントを事前に案内する
といった対策が考えられます。
特に重要なのは、「ホテルの良さをホテル側だけで決めない」こと。
実際に宿泊した外国人ゲストが、
「駅から近くて便利だった」
「スタッフが親切だった」
「観光地へのアクセスが良かった」
と感じた部分こそ、次の宿泊者にとって価値のある情報になります。
■数字から見る「選ばれるホテル」
今回の数字を見ると、外国人観光客のホテル選びは、
立地 × 価格 × 快適さ × 口コミ
という複数の要素で判断されていることが分かります。
だからこそ、「価格を下げる」だけではなく、口コミで評価されるサービスを作り、それを次のゲストに伝えていくことが重要です。
特に京都では、ホテルそのものだけでなく、
「このホテルに泊まれば、京都観光がもっと便利になる」
という価値を伝えることが、インバウンド集客の大きなポイントになるのではないでしょうか。
※外国人観光客のホテル選びに関する数値は、2026年3月27日〜4月12日に実施された訪日外国人148人への調査、およびRIETIの宿泊施設に関する研究を参考にしています。調査対象や地域が限定されているため、すべての訪日外国人にそのまま当てはまるものではありません。


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